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戯曲「ドモ又の死」

あらすじ

世間に作品が評価されず、貧窮にあえぐドモ又、花田ら五人の絵描きの青年たち。そろって好意を寄せるモデルのとも子に支払う金も無い。 この現状を打開せんと花田が打ち立てた計略。それは五人のうちの誰かを死んだことにして天才に奉り上げ、その作品を俗物の書画屋九頭龍らに売りつけ、後世まで残すというもの。 死を装うのはとも子に結婚相手として選ばれた男であり、その上で本人の弟として生きていくことになる、という話を聞き、計略に同意する男たち。 意外にもとも子に選ばれたのは、醜男で気むずかしやのドモ又だった。 こうして彼らは「ドモ又の死」を偽装し、やがて訪れた九頭龍たちを出迎えるのであった。

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読んでから観るもよし、観てから読むもよし。
戯曲「ドモ又の死」 有島武郎 底本:筑摩書房 
現代日本文學全集21 有島武郎集 (絶版)
ファイル情報:B5サイズ/17ページ/9.9MB

原作者 有島武郎(ありしまたけお)

白樺派の作家・詩人。1878年生まれ。1917年に妻と父を相次いで亡くして以降、多くの作品を発表するようになり、文壇での地位を不動のものとした。1923年6月、人妻で、婦人公論の記者であった波多野秋子と情死した。 戯曲「ドモ又の死」は、1922年10月に創刊した個人雑誌「泉」に発表された。死のわずか8ヶ月前である。 そのほかの代表作は「或る女」「小さき者へ」「カインの末裔」など。

村山槐多(むらやまかいた)

画家・詩人。1896年生まれ。「ドモ又の死」作中の詩「一本のガランス」は槐多の作。 力強い筆づかいと独特の色彩感覚で描かれた槐多の絵画は、見る者に強烈な印象を与える。「尿する裸僧」など、多くの作品を残したが、貧窮と退廃的な生活のうちに、1919年、22歳の若さで病死。